壁から天津風
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84: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/04(水) 12:41:36.11 ID:cWyLmeG5O
「邪魔なんです。私と司令官の間にノコノコと割り込んできて」

言うが早いか手を振り下ろす五月雨。
その手には魚雷。

「待って!五月雨ちゃ――」

言い終わる前に鈍器と化した魚雷で頭を打たれる。

「誰の了解を得て秘書艦になってんですか?少なくとも私は認めてませんよ?」

いつもの彼女からは想像できない無機質な顔。手は休めることなく振り下ろされる。

「はぁ……はぁ……」

五分ほどしたのち、ようやく息が切れた五月雨は手を止めた。

「……あなたが悪いんです」

五月雨はいつもとは違った笑みで比叡を見下ろす。

「さよなら、比叡さん」

そう言い残して五月雨は港をあとにした。

自然と込み上げてくる笑い。
今ごろ比叡は深海棲艦が後始末をしてくれていることだろう。

「これでやっと比叡さんが消えてくれた……?あれ?」

消えてくれた。
自分で口にした言葉で五月雨は正気に戻ったのだ。

「……あ!……あぁ…」

無我夢中で殴っていた時は、まるで自分ではない誰かに体を乗っ取られていたような錯覚。五月雨はそれを感じた。

「私……なんてことを」

自室でしゃがみこむ五月雨。
スカートに飛んだ返り血がふくらはぎに着いた。

布団に潜っても、頭には比叡への謝罪の言葉が敷き詰められ、結局眠りについたのはそれから一時間後のことだった。

85: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/04(水) 12:42:04.90 ID:cWyLmeG5O
「五月雨、大丈夫か?」

「司令官……!」

提督に起こされてみれば、すでに夕方だった。

「今何時ですか!?」

「午後5時。ずいぶんとうなされていたぞ?最近しっかりと眠れていないようだが」

「だ、大丈夫です」

体を起こし、目の前の書類を持ち上げる。

「もうやっておいたぞ」

「!あ、ありがとうございます」

持ち上げた書類は、確かに署名等が書き終えられていた。

「…………どこ行ったんだろうな」

五月雨が持った書類を見て提督が呟く。
行方不明艦。その名の通り行方がわからなくなっている艦娘のことだが、そのリストだった。

「比叡さん……」

優しくて、皆をまとめていた仲間。
初期からずっと秘書艦を勤めていた五月雨にとったら、嫉妬する場面もあったが、いなくなるととても悲しい。

彼女の行方がわからなくなってすでに半年。それでも諦めたものはこの鎮守府にいない。

「 私、夜になると時々思うんです。比叡さんごめんなさいって 」

「……どうしてだ?」

「 でも、よく思い出せなくって……なんだっけかな……もう少しで思い出せそうなんですが」

「比叡が戻ってくるまでに思い出しておけばいいさ」

提督は悩む彼女の手を優しく握った。



【藪の中】

86: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/04(水) 12:43:16.12 ID:cWyLmeG5O
自分のやったこと忘れちゃう五月雨ちゃんドジっ子かわいい

下2

89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/04(水) 12:45:43.08 ID:7o1+YDt5o

112: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/06(金) 21:55:08.96 ID:0jghmQOkO
「レディーレディー言ってるけどさ」

俺は暁に話しかける。

「レディーってどんなことをしているんだ?」

仕事も一通り終え、主力もほとんど大破という状況。
手持ち無沙汰になった俺は、その主力の一人で秘書艦である暁にそう尋ねた。

「え!?……えっとね?」

唐突過ぎるその質問は、俺の思惑通り暁の急所にめり込んだようだ。

「ほう?」

今の俺の顔が憲兵にでも見られたら、即行で連行されてしまうかもしれない。自分でそう思えるほど嫌な顔をしているのだろう。

「そ、その……いろいろよ!」

あまりにも下手な誤魔化しかた。それでも暁は胸を張って答えた。

「司令官にはわからないでしょうね」

言い切って、どこかほっとした表情の暁。
当然俺はここで追及の手を緩めない。

「たとえば、どんな感じのことだ?」

「レ、レディーは秘密は守るのよ!」

「……もしかして、あれか?」

「!なんでおまじないのこと知ってるの!?」

113: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/06(金) 21:56:10.91 ID:0jghmQOkO
「えっ……」

まさかとは思ったが、こんなカマに引っ掛かるとは……
少女の行く末を心配してる中、当の本人は焦っていた。

「ど、どうしよう……他の人にバレたらダメなのに……よりによって司令官だなんて……」

暁は今にも泣きそうになりながら頭を抱えている。

やり過ぎたか……
そう思って、助け船を出す。

「……あーその。暁、なんのことを言っているんだ?」

「……えっ?」

「いや……さっきの言葉が聞こえなかったんだが、そのあといきなり焦りだしたからさ」

「……!司令官は、私の言葉を聞きのがしちゃったのね!」

「あぁ、残念ながらな」

よかった、と呟く暁を見て肩を竦める。

しかし、おまじないか……
子供っぽく、レディーとは程遠い代物だ。

「レディーは、カフェとか行ったりするのか?」

「そ、そうね!週5くらいで行ってるわ!」

行ってないな。直感だがあっているだろう。

「なら今度暁の行きつけでも――」

「Hey!提督~!ティータイムに誘いに来まシタ!」

114: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/06(金) 21:57:01.34 ID:0jghmQOkO
いきなり入ってきた金剛には悪気は無いのだろうが、暁への茶の誘いを妨げられた。

「Oh!暁も一緒にどうデスカ?」

笑顔の金剛。彼女もここの主戦力で、つい先程まで入渠していたのだ。

「……金剛さん、早いですね」

「途中で上がって来まシタ。提督とのティータイムの方が大切ネ!」

腕に抱き着いてくる金剛は、確かに怪我が完治していない。

「……仕方ない。ティータイムが終わったら大人しく戻るんだぞ?」

こうなれば彼女はテコでも動かないことを俺は知っている。言うことを聞いた方が手っ取り早いのだ。

「暁もどうだ?」

「……司令官、悪いけど私は用事が出来たわ」

「……ん?そうなのか」

もしかして、暁はティータイムに飲むのをコーヒーと間違えて断ったのか?

「それに私、不味いから嫌いなの」

115: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/06(金) 21:57:33.06 ID:0jghmQOkO
「What!?」

俺の手から離れ、暁の方へ足を向けた金剛を押さえる。

「あいつは、たぶんコーヒーと間違えてるんだ。そっとしておけばいい」

耳打ちをすると金剛は大人しくなった。

「なら、誤解を解いてあげまショウ。暁が来ないなら、ティータイムは私たち二人に……」

思案顔の金剛。

「わかりまシタ。二人でティータイムにするデース!」

金剛は納得した顔で俺の横に戻ってきた。

「……というわけで、俺たちは――」

「ねぇ」

暁は聞く耳を持たずに俺たちのそばまでやってきた。

116: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/06(金) 22:00:12.23 ID:0jghmQOkO
「金剛さん。綺麗な髪ですね」

「……またデスカ?最近皆のヘアーを触ってマスネ」

「レディーには必要よね……」

暁は呟きながら金剛の髪を撫でる。

「……わかったわ!司令官、行ってらっしゃい!」

答える前に暁は部屋を出ていった。

「……最近暁は、本当にレディーになろうとしてマスネ。皆の髪をチェックしてマス」

「……そうなのか」

なぜか暁の努力を感慨深く感じる。
と同時にからかっていた自分が恥ずかしくなった。

「今もデスケド、暁の手櫛は、時々抜けるから痛いデス……でも、いいと思いマス」

金剛も暁の成長を見てほほえましく感じたのか。遠くを見る目で笑っている。

「さぁ!私たちもティータイムネ!レッツゴー!」

気を取り直した金剛に引っ張られるまで、俺は立ち尽くしていた。


【呪術】

141: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/07(土) 11:59:56.55 ID:wXDacedIO
筑摩愛好家の皆さんすみません
今度一生懸命壊しにかかるので許してください

次の娘↓1~3の最低コンマ

142: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/07(土) 12:00:35.21 ID:tmsRnJzOo
ろーちゃん

149: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/07(土) 15:26:09.53 ID:YUTSNE/d0
「提督!」

出撃から戻ってきた呂500。

「これ、今回の報告書ですって!」

「ありがとう」

礼を言って目を通す。

「一番活躍したのは……呂500か」

「えぇ、ろーちゃんが一番ですか?」

「これの通りなら、君が一番勝利に貢献したと思うけどね」

提督はノックするように報告書を叩く。

「Danke!ですって!」

にっこりと笑う呂500。花が咲いたような、という比喩がとても似合う笑顔だ。

「……さて、ご褒美は何がいいかな?」

提督は、士気上昇のために戦果をあげた者の言うことを1つ聞いている。

と言っても、呂500のお願いは実に可愛らしいものしかない。

一度目は、ドイツ語を覚えて欲しい。
もっともこれは、もとよりそのつもりだったため断る理由などなかった。

二度目は、秘書艦にして欲しい。
これも、長門と交代制ということで手を打った。

さて、今回はどんなものが来るのやら。

最近では何かと近くにいる少女だが、彼女がして欲しがっていることがあったかどうか……提督には思い当たらなかった。

如月の一緒に寝て欲しいや、榛名の血が欲しい、隼鷹の二人で飲みに行きたいなどは、常日頃から言っていたのでわかるが、はたして呂500の次のおねがいは……

「ろーちゃんと里帰りしましょ!」

150: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/07(土) 15:28:05.08 ID:YUTSNE/d0
「……ドイツにか?」

「勿論一泊ですって!」

「……一泊か」

言葉もある程度話せる。資金は無いこともない。

「だが、その間誰がここを――」

「私だ」

颯爽と現れたのは、長門。

「いつもろーちゃんにはお世話になっているからな。頼まれては断れない」

エヘヘーと笑う呂500。そこまで仲がよかったとは提督も知らなかった。

「随分と用意周到だな」

「ドッキリですって!」

「……なるほど。長門、頼めるか?」

当然長門は二つ返事で承諾し、晴れて呂500のお願いは受け入れられた。




「迎えの船はあっちですって!」

提督は用意のよさにただ圧倒されていた。

「まさか行きの船まで用意していたとは」

あまりにも準備のいいプランに提督は呆気に取られる。

「一泊とは言え、ドイツか……楽しみだな」

「はい!」

提督は動き出す船から、見送りに来た彼女達に手を振った。


【入り婿】

151: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/07(土) 15:29:35.53 ID:YUTSNE/d0
ろーちゃんはいい子だから病みません
でもろーちゃん欲しいです
そんなジレンマ

152: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/07(土) 15:30:22.76 ID:YUTSNE/d0
忘れてた
↓1~3で2番目に大きいコンマ

153: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/07(土) 15:31:33.14 ID:PUvM28Bko
あきつ丸

161: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/07(土) 22:53:46.10 ID:KiqlrIUAO
「提督殿は、陸軍に興味はありませぬか?」

「またその話か……」

何度目の勧誘だろう。あきつ丸はことあるごとに俺を勧誘してくる。

「悪いが、俺には海の方が合っていると思っている。それに、あいつらを放ってどっか行くってのは考えられねぇ」

いつものように軽くあしらう。

「……そうでありますか」

「……ん?」

意外とあきつ丸はすんなり下がった。

いつもならなんとしても陸軍に引き込もうと様々な策を用意している彼女にしては妙だ。

「……提督殿は、どうして海がよいのですか?」

「……なるほど」

どうやら俺が海軍で気に入っている点を陸軍でアピールするつもりのようだ。
そうとわかれば、俺の中に加虐心が芽生えてきた。

「そうだな……まずはやっぱりあいつらがいることだな」

「……ふむふむ」

相づちを打ちながらも困った顔をするあきつ丸。
これに関しては現在、陸軍に艦娘は彼女しか……彼女とまるゆしかいないのでどうにもできないだろう。

そこに追い討ちをかける。

「そして、何より俺はある程度の階級を与えられているということだ。自惚れじゃないが、俺がいなくなるとそこそこ問題が起きるだろう」

「……そうでありますか」

「難しい顔をするな。気が変わったら行くかも知れないしな」

勿論そんなことはあり得ないのだが。

俺は唸っているあきつ丸を置いて歩いていった。

162: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/07(土) 22:54:34.03 ID:KiqlrIUAO
「貴様の中将解任、及び銃殺刑に処す」

厳格な上司の声が響く。

軍法会議の末、縛られた俺に複数の銃口が向けられた。

「…………あぁ、一思いにやってくれ」

抵抗はしなかった。
これは、自分でも当然の結果だと思っているからだ。

暫く留守にしている間に鎮守府が攻撃を受けたらしく、俺が帰ってくると跡形もなくなっていた。

ご丁寧に死体も全員分揃っていて、一筋の希望さえも残されていなかったのだ。

国としては貴重な戦力を一気に失ったわけで、こうなることは予想できた。

そして何より、俺はこの彼女達がいなくなった世界で生きていける自信がなかった。

「構え」

落ち着いていて、冷たい声で銃口が俺に定められる。

「……では――」

「お待ちください!」

勢いよく扉を開けて入ってきたのは、あきつ丸だった。

彼女だけは偶然入っていた陸軍の用事のお陰で命拾いしていたのだ。

「……陸軍か。ただいま我々は忙しい。後にして貰えないだろうか」

「彼を私ども陸軍に頂けないでしょうか!」

「……何?」

「この事件。彼に非があったわけではありません。ですが、海軍としても示しがつかないことも十分承知しております」

「……そこまでわかっていて、なお陸軍に渡すとでも?」

「彼の戦略の技量は、陸軍でも十分貢献できると思われます。どうしても殺したいのなら、目先の闘いが終わってからでも遅くはないでしょう」

ざわめきが館内に広がる。

「……こいつは貴様らに預ける」

議長がそう言ったことで俺は陸軍への配属が決まった。

「ここで死ぬよりも、敵を取ってからでも遅くはありません」

あきつ丸は俺に手を差し伸べながら笑いかけてきた。

「…………ありがとう」

拘束が解けた俺は、震えながらその手を掴んだ。


【真の敵】

176: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/09(月) 21:24:24.83 ID:zz5G5sRbO
2200以降3人でもっとも高コンマ

180: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/09(月) 22:00:19.80 ID:mN4fvsdWo
千歳

184: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/09(月) 23:12:12.81 ID:o3ep7vABO
「……んぅ……!」

目が覚めた千歳が体を起こす。

「ここは……?」

「どうだ?よく眠れたか?」

俺は千歳ににやけながら尋ねる。

時刻は午前6時。寝ずに書類と格闘していた二人だが、千歳が睡魔にやられてしまったのだ。

「ごめんなさい!お膝をお借りして――」

「それはいいから」

謝る千歳を押さえ込み、彼女の頭を再び膝に乗せた。

「まだ眠いだろ?満足するまで寝ていいからさ」

優しく頭を撫でる。さらさらとした指通りの良い髪だった。

「……なら、お言葉に甘えて」

小さく笑いながら目を閉じる千歳。
そんな彼女を見て

「似てるなぁ」

そう漏らしてしまった。



「…………提督」

穏やかな顔は何処へやら。目を鋭くした千歳が俺の顔を睨む。

「一体誰の話ですか?」

「いや、千代田だよ。髪型は違えど流石姉妹。指通りがとても似てるなぁ……と」

むっとした顔でそのまま腕を組んだ千歳。

「……あっ、そうだ」

何を思ったのか寝返りを打って足に抱きついてきた。

「お、おい!?」

動こうにも、上下には動かぜず左右に動かせばセクハラだと訴えられそうな状態。

「この体勢……ちょっと危ない」

太ももの根本に顔を埋める千歳。それを上からのアングルは正直くるものがある。
俺は平常心を保つのに精一杯だった。

「……これでよし」

元の位置に寝返りして戻った千歳は満足げな顔をしていた。

「他の人にしてはいけませんよ?」

千歳は悪戯した子供ような笑みで言った。


【浄化】

185: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/09(月) 23:14:59.35 ID:o3ep7vABO
千歳の病む姿が全然想像できなくて……病む数歩手前みたいになりました。すみません

次の娘下1~3でもっとも高コンマ

187: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/09(月) 23:15:39.93 ID:dq0L5E8HO
天津風

193: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/10(火) 09:30:07.90 ID:OETQ2IyAO
「提督ー?何処にいるの?」

廊下に響く天津風の声。返事するものはいなかった。

「全く……せっかくお夕食作ったのに」

作った、といっても魚を焼いただけだ。
その焼き魚の乗った皿に目を落とし溜め息をつく。

「お魚冷めちゃうわよー?」

「あ……天津風!」

天津風が振り返ると、震えながら島風が立っていた。

「…………ねぇ島風。提督知らない?お夕食ができたから呼んでるのに見当たらないの」

「……し、知らない」

涙声の島風。

「本当?」

疑り深く再度尋ねる天津風。

「ほ、ほんとだよ!」

「ならいいんだけど……そうだ!島風、ひとっ走りこの鎮守府内を探してきてくれない?」

「…………わかった」

うなずいた島風は何かを振りきるように必死に向こうへ走っていった。

「全く……何処にいるのかしら」

キョロキョロと辺りを見回すと、少しだけ空いている扉が。確かここは金剛型の部屋だ。

「ここかしら」

天津風はそっと扉の隙間から中を覗きこむ。

194: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/10(火) 09:31:44.61 ID:OETQ2IyAO
「天津風……またおかしくなってマス」

「目の前で司令が殺されたんですよね……」

「大丈夫でしょうか……」

「……正直、正常ではありませんね」

中には机を囲む金剛4姉妹。彼女達の話は天津風の信じられないものだった。

「!あんたたち!何テキトーな話してるの!?」

「シット!聞かれてマシタか!霧島!」

「はい」

立ち上がる金剛。隣の霧島がすぐさま天津風に駆け寄り手を掴んだ。

「ちょっ!なにするのよ!私は提督を――」

「提督をなんデスカ?」

「……嘘よね」

「……トゥルーデス」

「だって朝も一緒にご飯を――」

「……リアリー?よく思い出してみなサイ」

言われて天津風は、記憶をたどり今朝のことを思いだそうとする。

「……あっ」

「……わかりマシタか?提督のことはベリーサッドデス。バット、それを乗り越えないと――」

「思い出したわ!」

言うや否や天津風は駆け出した。

195: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/10(火) 09:32:36.17 ID:OETQ2IyAO
「はぁ……はぁ……見つけたわ」

5分もしないうちに天津風は戻ってきた。

「提督ったら……まだあそこにいて。そんなに夕日が気に入ったの?」

「……天津風」

「お姉様」

何か言おうとした金剛を霧島が制した。

「全く……もうとっくに沈んじゃっているのに」

上機嫌な笑みで提督の頭を撫でる天津風。彼女には怯える比叡と泣いている榛名は見えていない。

「明日も一緒に見ましょ?今はお夕食よ」

提督を抱えながら天津風は食堂へ向かっていった。


【平穏な日常】

204: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/10(火) 10:09:47.69 ID:OETQ2IyAO
生首のつもりだったんですけど、わかりづらかったですね。精進します

>>201そこまでしなくてもいいのに……

思ったより人いるんかな?この時間って皆さん忙しいのかと思ってましたが

205: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/10(火) 10:10:29.02 ID:OETQ2IyAO
とりあえず下1

209: ◆00ZRE1DaEk 2015/03/10(火) 10:13:48.89 ID:OETQ2IyAO
初霜了解

2200にもくるんで大丈夫です

前回:提督「狂ってしまった彼女達」 その1
次回:提督「狂ってしまった彼女達」 その3

引用元: 【安価】提督「狂ってしまった彼女達」



by カエレバ