恍惚の不幸戦艦
http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im5256344

前回:提督「狂ってしまった彼女達」 その6
次回:提督「狂ってしまった彼女達」 その8



615: ◆00ZRE1DaEk 2015/04/22(水) 12:37:47.35 ID:xbozlHkpO
「司令官って、優しいですよね」

淋しそうな声で長良は呟いた。

「戦果をあげるあげないに関係なく皆に優しいです」

「……まぁ、誰にも得意不得意ってのがあるわけだし」

恥ずかしそうに笑う提督。
平等をモットーとして掲げている彼には誉め言葉だ。

「……でも、おかしいですよね?」

そんな提督に対し、長良の声は冷えきっていた。

「私がMVP取ったのに、なんにも出来なかった阿武隈ちゃんと食事に行ったんですか?」

それまで少し引いた位置に立っていた長良は提督に一歩詰め寄った。

「彼女がご褒美を貰えて、私には無いんですか?」

まっすぐ刺さる長良の視線に耐えきれず、提督は目をそらした。

「い……いや、あれは前からの約束だったし……なんだ、長良はご褒美が欲しかったのか?」

長良らしからぬ雰囲気に気押されながら苦笑いでなだめようとする提督。彼の額には汗が少し浮かんでいる。

「あの子なんかより、頑張っている私を見ていてください」

「その……長良一人だけっていうのは……」

「そうしてくれないと……」

ちらつかせるように小さく振った手にはナイフが握られている。

「私、おかしくなっちゃいそうなんです」

歪な笑みを浮かべた長良は、また一歩提督に近づいた。


【努力】

616: ◆00ZRE1DaEk 2015/04/22(水) 12:42:05.90 ID:xbozlHkpO
しばらく来ない間にDMCスレになってた

私はDMCは読んだこと無いんで話についていけません。すまんな

次の娘は2200に最も近かった娘で
くれぐれも艦これのキャラでオナシャス

623: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/22(水) 22:00:00.65 ID:yUxM24oZo
清霜

634: にゃしい可愛い ◆00ZRE1DaEk 2015/04/28(火) 19:36:12.51 ID:t0ulgHqT0
ちょっと刺激が強そうなんで、三隈は夜が更けた頃にしますね

2200に一番近い娘

639: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/28(火) 22:00:00.57 ID:WJJTlzX2o
扶桑

650: ◆00ZRE1DaEk 2015/04/28(火) 23:36:45.92 ID:t0ulgHqT0
「ああっ!」

「おっ」

三隈と提督。二人の声が重なる。

「提督!血が出ていますわ!」

提督の人差し指から、つーっと赤い筋となって血が垂れた。
書類で手を切ってしまったのだ。

「なに、これくらいなら舐めておけば――」

「あむっ」

言い終わる前に三隈が提督の指をくわえた。

「お、おい三隈!?」

「なんれふの?」

口に含み、指に添って舌をなで回す三隈。
純粋な瞳で提督を見上げる。

「……いや、なんでもない」

言いたいことは山ほどあったが、提督は数々の言葉を飲み込んだ。

「ほうれふか」

申し訳程度だが音をたてて指をしゃぶる三隈に、提督は目をとられる。

「んっ…………っ」

三隈は血を吸い付くすように、傷口に舌を当てゆっくりと押し広げていく。

彼女の扇情的な表情に、提督は思わず唾を飲んだ。

「…………ぷは」

しばらくして、三隈は満足そうに口を開けた。傷口と舌先に透明のアーチが架かる。

「ごちそうさまでした」

美味しいものを食べたかのように幸せに満ち足りた笑顔だった。

651: ◆00ZRE1DaEk 2015/04/28(火) 23:38:59.79 ID:t0ulgHqT0
「…………提督?」

惚けていた提督がはっと気を取り戻した。

「止まりましたわ」

どこか不満げな三隈に言われて目を落とす。
見ると、確かに血は止まっていた。

「あ……あぁ、ありがとう…………」

目をそらした提督は、邪な想像を頭から追い出そうと深呼吸した。

「提督の血」

その言葉に反応して提督の肩が震える。

「とっても美味しかったですわ」

「そ、そうか……」

「まるで、提督が私と1つになっているようで……」

三隈は夢見るような視線を傷口に送る。

「……三隈?」

様子がおかしいと思い、提督が三隈に顔を向けると、三隈は目を光らせていた。

「…………そうですわ!」

そう言うや否や三隈は、机からはさみを取り出して、刃の部分を自分の指に当てた。

「お、おい!?」

「私だけごちそうになるのは不平等ですから、どうぞお飲みになってくださいな」

三隈は意気揚々と、はさみを持った手を勢いよく引いた。


【交換】

660: ◆00ZRE1DaEk 2015/04/30(木) 12:08:01.28 ID:FezcPcgFO
激戦地へ赴き指揮を執っていた提督が行方不明になって一週間。鎮守府の総力を上げた捜索の末、提督は発見された。

「提督!」

捜索隊が帰って来たと同時に扶桑は提督の腕に抱きついた。

「お、御姉様……」

妹の声にも耳を傾けない。

「この手……この温かさ……」

大声で泣きながら更に抱き寄せる。
そんな彼女に声をかけるものは誰もいない。

扶桑は提督の不動の秘書艦で、他の艦娘を寄せ付けないほど二人の仲は睦まじいものだったのだ。

「提督……提督……」

合えなかった一週間を埋めるように抱き締める扶桑。

「もう、ずっと離しませんよ」

幸せそうに笑う扶桑は、心から満たされたような笑顔。

「…………御姉様」

もげた右腕をいとおしそうに抱き締める扶桑に、周りにいた山城たちは何も言えなかった。


【幻想】

661: ◆00ZRE1DaEk 2015/04/30(木) 12:09:26.03 ID:FezcPcgFO
扶桑姉様が大好きなんて目の前で山城を愛でたい

次の娘直下

662: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/30(木) 12:11:35.45 ID:Xoyrc3GgO
瑞鶴

684: ◆00ZRE1DaEk 2015/05/06(水) 15:04:39.67 ID:r3SB4Uu9O
「提督さん。あの子誰?」

聞いたこともないような冷ややかな声に提督の体は強ばる。

「…………瑞鶴?」

提督が振り返ると、瑞鶴が据わった目で突っ立っていた。

「あの子誰?」

再度同じ質問を繰り返す瑞鶴から妙な威圧感を感じ、提督は無意識に一歩後退りした。

「ねぇ!」

それよりも大きな一歩で詰め寄る瑞鶴。

「答えてよ!あの女は――」

「新入りだ!!」

どこか必死な彼女に提督は糾弾を逃れようと叫んだ。

「…………彼女は新しく配属された艦娘、葛城だ」

「…………ふぅん」

興味無さげな返事だが、空気は張りつめたまま。

「転属と言っても、一時的なものだがな」

「……でも、あの子提督さんに近すぎだったと思う」

「…………そうか?」

必死に思い出してみるが、さほど距離が近かったとは思えない。

「提督さん、私が一番好きなんでしょ?」

左手の薬指を見せつける。

「い、いや……そうだが」

「なら、私以外の子なんて邪魔なだけでしょ?」

「そんなことは……」

ない。そう言おうとしたが、瑞鶴の雰囲気に圧されて口を閉じた。

「そう…………じゃあ、仕方ないわね」

「……瑞鶴?」

向きを変え、扉に手をかける瑞鶴。

「ちょっとあの子とお話してくる」

そう言って彼女は執務室を飛び出した。




一時的な転属期間が終わり、葛城が元の鎮守府に戻ることになった。
といっても、葛城からの要望で期間が短くなったのだ。

「いままで失礼しました」

門をくぐる葛城。その声には、どこか安心感が宿っている。

「あ、あぁ。また――」

「提督さん」

「……また会う機会があれば、な」

提督は紡ぐ言葉を選んで手を振った。

「…………はい」

振り返った葛城は顔を隠すかのように深く頭を下げ、そそくさと去って行く。

「……また、二人っきりね」

瑞鶴は満足そうに葛城を見送った。


【アウトサイダー】

685: ◆00ZRE1DaEk 2015/05/06(水) 15:07:01.58 ID:r3SB4Uu9O
瑞鶴書いたんだから、そろそろ出てきてくれませんかねぇ……

次の娘↓1~3で高コンマ

687: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/06(水) 15:07:33.85 ID:2mzadH1AO
榛名

688: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/06(水) 15:07:33.89 ID:wDjKcGpco
葛城

689: ◆00ZRE1DaEk 2015/05/06(水) 15:10:47.40 ID:r3SB4Uu9O
(゜д゜)

ちょっとキャラつかんできます

690: ◆00ZRE1DaEk 2015/05/06(水) 15:15:01.81 ID:r3SB4Uu9O
流石にWikiはまだか……

登場させといてなんですが、私は持ってないです
Wikiが出たら書くんで、再安価でいいでしょうか

691: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/06(水) 15:15:54.44 ID:Av90aIbJo
二番目にデカかった榛名で良いんじゃね

693: ◆00ZRE1DaEk 2015/05/06(水) 15:19:21.21 ID:r3SB4Uu9O
そうですね
わざわざ安価するの面倒ですし、榛名書いてきます

できれば今夜にまた来ます

708: ◆00ZRE1DaEk 2015/05/07(木) 22:57:09.36 ID:aizkYX+90
「提督……」

そっと耳に囁く。

「提督……提督……」

先程よりも少し大きめの声で囁く。

「提督…提督…提督」

唇が触れそうな距離まで近づいて囁く。

「榛名はここですよ……」

「んぅ……」

「ひゃっ」

小さく叫んだ。
寝返りで顔が近くなり、恥ずかしくなったのだ。

「ま……まだ榛名には早いです……」

頬を朱に染めて体をくねらせる。

「……あっ、こんな時間」

時計が視界に入り、慌てだす。

「朝御飯は作っておきました。そろそろおいとましますね?」

返事も待たず、榛名はそそくさと部屋を出た。



「んー……」

提督が目を覚ます。
そろそろ支度をしなければ鎮守府行きのバスに間に合わない。

「執務室でできるのははあくまで仮眠だしなぁ……」

いっそのこと鎮守府に住みたいと思うが、そんな場所も艦娘の中に一人という環境に耐えられる度胸もない。

だから仕方なく家から通っているのだ。

「さて……ん?」

リビングに行くと、記憶にない料理がテーブルに並んでいた。


【通い妻】

707: ◆00ZRE1DaEk 2015/05/07(木) 22:46:45.70 ID:aizkYX+90
2300に一番近い娘

712: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/07(木) 23:00:00.03 ID:zmXYJ64PO
夕張

733: ◆00ZRE1DaEk 2015/05/13(水) 15:54:30.23 ID:fURNMCXQ0
「さぁ……そろそろね」

日付が変わった瞬間。夕張は意気揚々とパソコンに電源を着けた。

「さぁて……今日は……」

「夕張?」

「はっ、ひゃい!?」

夕張がぎこちなく首を曲げると、扉のそばに提督がいた。

「さっきの書類忘れてたから届けに来たんだが……」

苦笑しながら夕張に近づく。

「だ!ダメです!」

必死に画面を隠す夕張を見て提督はニヤリと笑った。

「なんだ?深夜のアニメでも見ているのか?」

からかいながら尋ねる。

「違います!もっと、大事なことです!」

夕張は顔を赤くして激しく首を振った。

「そうかそうか。まぁ、書類はここに置いておくから、お前も早く寝るんだぞ?」

信じていないようで、提督は笑いながら部屋を後にした。

「全く……そんなんじゃ無いのに……」

ひっそりとパソコンから離れ、画面を写し出す。

「…………あっ、戻ってきた」

画面には、先程まで笑っていた提督。

「誰が提督を守っていると思ってるのよ……」

愚痴をぼやきながら画面に見入る夕張。

結局その日も、夕張の部屋の明かりが消えることはなかった。


【夜警】

736: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/13(水) 20:39:38.49 ID:t1X8NgH/O
夕張には提督の寝顔が最高の夜景だよな。

737: ◆00ZRE1DaEk 2015/05/13(水) 21:14:37.50 ID:DdXlqNYa0
>>736誰が上手いこと言えと

2200に一番ry

740: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/13(水) 22:00:01.40 ID:+ZXzDxz7O
阿武隈

前回:提督「狂ってしまった彼女達」 その6
次回:提督「狂ってしまった彼女達」 その8

引用元: 【安価】提督「狂ってしまった彼女達」



by カエレバ